昨年度の理学部化学科の卒業研究発表会は3月1日に行われ、スライドを使った3分間の
ショートトークと2時間に及ぶポスター発表で1年間の研究成果を締めくくりました。
この発表に対して全教員を審査員として採点を行い、6名の学生を「学士論文研究優秀発表賞」
に選びました。3月26日の学位記授与式終了後、受賞者に対し化学科から賞状と記念のメダル
が授与されました。東工大理化会からも副賞の図書カードが贈られ、写真のように笑顔あふれる
授賞式となりました。この図書カードは、平成29年度ホームカミングデイにて東工大理化会会員
の皆様からいただいた寄附金で購入したものです。皆様に感謝いたしますとともに、
引き続きのご支援をお願い申し上げます。
なお、受賞した学生の研究テーマは以下の通りです。
・Pd系合金触媒を用いたクロロフルオロアルケンの水素化脱塩素反応
・NHC-ニッケル触媒の最適化による効率的アクリル酸合成
・電気伝導特性とSERSスペクトルの同時連続計測による単分子接合の電子構造の解析
・新規NI相転移系[Ru2(3,4-Cl2PhCO2)4TCNQ(OEt)2]・DCEの電子構造と光誘起ダイナミクスの観測
・Pd電極を用いた水単分子接合の構造解明
・医薬品原薬ロラタジンの多成分結晶作成と結晶構造